山口なつおOFFICIAL SITE

メニュー

FacebookTwitterLINE

活動レポート

ホーム活動レポート大嘗宮の儀 伝統の重みと技術の発達実感

ブログ「本音でズバッと」

大嘗宮の儀 伝統の重みと技術の発達実感

2019.11.20

天皇陛下のご即位に伴う主要な行事が、滞りなく執り行われた。

10月22日の「即位礼正殿の儀」において、ご即位を公式に宣言され、内外の代表がお祝いされた後に、予定が変更された「祝賀御列の儀」(パレード)が11月10日に行われた。

「正殿の儀」では、私も参院の代表の一人としてお招きをいただいた。天皇陛下が即位を宣言されるころ、雨の降りしきる雲間が急に開けて晴れ間が広がって明るくなり、安堵(あんど)感を覚えた。

先週14日夕刻から15日未明にかけて、皇位継承の重要祭祀(さいし)「大嘗祭(だいじょうさい)」の中心的な儀式である「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が行われ、16日と18日に分けて「大饗(だいきょう)の儀」も終わった。

「大嘗宮の儀」は夜の静寂のなか厳かに儀式が進行していく。寒さをこらえながらじっと耳目を澄ますが、薪を燃やしてパチッとはじける音や灯りの揺らぎのみが染み込んでくる。

儀式が行われている建物には人の行き来する気配は感じられるが、自席からは暗くてよく見えない。後で見たテレビの映像の方が、はるかによく分かる。新聞の画像も含めて、平成のころより格段に機器の進歩がうかがえる。

伝統の重みと技術の発達のコントラストを実感する経験となった。

国民の側からお祝いする「国民祭典」が9日に行われた。各界代表をはじめ全国から6万人が皇居前に集まり、翌日のパレードには沿道に12万人もの人々が詰めかけた。好天に恵まれ、多くの国民がお祝いの気持ちに包まれた。

一連の祝賀行事を経て、天皇皇后両陛下が令和の時代をつつがなく歩まれることを願ってやまない。

「桜を見る会」参加枠では与野党は五十歩百歩

安倍晋三首相主催で行われてきた「桜を見る会」について、さまざまな疑惑が指摘され、来年の開催が中止となった。安倍首相主催になってから、参加者が年々増えてきたことは間違いなく、公費の支出に節度が求められることも確かだ。

1952年から歴代首相が主催し、民主党政権下、鳩山由紀夫首相主催でも行われてきたものであり、与野党問わず全国会議員に招待状が届けられている。しかし、実際には与党が限られた枠で支持者を招待して行うものとの通念があり、私も公的立場で功労のあった方を数組推薦したことがあり、野党の時は参加したことはない。

野党の批判は、「桜を見る会」への参加枠では五十歩百歩の感もあるので、安倍首相の後援会の宿泊・飲食など「政治とカネ」の問題に批判を集中させようとしている。

いずれにしても、疑惑を持たれれば説明をするのが当然であるし、安倍首相は努力している。

一方で、新宿御苑の見事な桜を、首相の招待で楽しみたい人も外国の大公使を含め大勢いる。政府は、来年の中止を機に、限られたスペースのなかで招待者が晴れ晴れとした気持ちで満足できるように、招待者の基準や招待の手続きなどを透明化し、再開を図ってもらいたい。

(公明党代表)

【2019年11月20日(19日発行)付 夕刊フジ掲載】