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ブログ「本音でズバッと」

国際社会に日本の存在感高めた功績

2022.09.28

安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」が、きょう27日に行われる。安倍氏が「地球儀を俯瞰する外交」を活発に展開し、国際社会に日本の存在感を高めたことは大きな功績である。安倍氏が選挙中に凶弾に倒れた報に、多くの国々から弔意が示されたことからも影響力の大きさが分かる。この度の「国葬」は、それを国として公式に受ける機会になる。

外国の弔問者には、米国のカマラ・ハリス副大統領や、オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相、インドのナレンドラ・モディ首相など、今も現職のリーダーとして活躍している方も含まれる。

こうしたリーダーが訪日したとき、安倍氏は主催した歓迎会に私を同席させ、連立政権のパートナーとして紹介してくれた。各国との交流経験などを語り合うと、おのずと座が和んだ。

国葬には、天皇、皇后両陛下と上皇ご夫妻が使者として側近を派遣され、秋篠宮ご夫妻をはじめとする皇族7方が参列される。安倍氏の在任期間が歴代最長だったことから、親交のあった外国の元首脳の弔問も多い。私自身も静かに感謝のお別れの気持ちを表したい。

立憲民主党は、現執行部と菅直人元首相らが欠席を表明するなか、安倍氏と党首討論で激論を交わした野田佳彦元首相は出席するという。安倍氏への心情を吐露して出席を明確にしたことに、いくらかホッとした気持ちになった。

岸田文雄首相は20日(日本時間の21日)、国連総会の一般討論演説で、ロシアによるウクライナ侵攻を厳しく非難した。続いて、ジョー・バイデン米大統領もロシア非難とともに、台湾海峡をめぐる「一方的な現状変更への反対」を改めて表明した。

一方で、ロシアのプーチン大統領は21日、ウクライナでの劣勢を挽回するため予備役に対し30万人の「部分動員令」を出した。拒否者には刑罰も課すという。

ロシア国内は情報統制され、ロシアが世界中から非難され、犠牲者の数も公表数をはるかに上回っていることは知らされていない。それにもかかわらず、ロシア各地でこの「部分動員令」に反対デモなどが起き、当局は必死で押さえ込もうとしている。

健全な民主主義の国なら、とっくに政権崩壊しているだろう。全体主義的国家の軍事的覇権拡大は国際秩序を揺るがし、国際社会の平和と安定を脅かしている。大義も感じられず、刑罰におびえながら動員されていくロシアの若者が哀れでならない。

公明党は25日に党大会を開催し、私が代表として8期目を担うこととなった。幹事長に石井啓一衆院議員を続投させ、政調会長に高木陽介衆院議員、選対委員長に西田実仁参院議員を起用して、新たな執行部をスタートさせた。

未曾有の難局に直面するなか、政権を支え党の態勢を整えて課題を乗り越えていきたい。

(公明党代表)

【2022年9月28日(27日発行)付 夕刊フジ】