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絵本になった「ヤギ救出」

2019.02.21

八丈小島での「ヤギ救出」が絵本になりました
~「風になったヤギ」ヤギの視点で問題を描く~

―ミドリ小島は、むじん島。この島にはヤギだけが、六百頭ほどすんでいました―(風になったヤギより)

ヤギが繁殖しすぎたため、植生が破壊されるなど問題になっていた東京都伊豆諸島にある八丈町の八丈小島。”ヤギ保護作戦”などが成功し、現在、徐々に以前の姿を取り戻しつつありますが、この一連の経過が”本当にあったお話”として、このほど絵本になりました。

創作童話「風になったヤギ」(漆原智良・作、横松桃子・絵、旺文社刊)は、ミドリ親島とミドリ小島を舞台に、小島に住む長老ヤギ・タメトモの一生を描いた作品。

以前、人が住んでいたころの小島の様子から、全員離島の経緯、その後、残された20頭のヤギが600頭にまで増えてしまった10年後、餌の植物がなくなっていくありさま、ヤギを捕獲しようとするミドリ親島の人間との闘いなどを、ヤギの視点から描いています。

舞台となった実在の八丈小島は、東京の都心から南へ約300キロメートルの太平洋上にある八丈島(人口9126人)の西4キロメートルの所にある。1969年に過疎化に耐えかねた島民が全員離島して以降、無人島に。残された家畜のヤギが数百頭にまで繁殖し、ハマユウなどの植物を食べ尽くして地肌がむき出しになり生態系が崩壊しました。またむき出しになった地表からは、土砂が海に流出して海水を汚染。沿岸漁業にも深刻な影響が出ていたのです。

この事態に対し、公明党東京都本部(山口那津男代表=参院議員)は2002年7月、山口氏や都議・町議らで視察団を構成し、実情を調査。その後、国、都、町の公明党議員が連携して解決の糸口を探り、「ヤギの保護と飼育」「里親制度」などが実施されるなど八丈小島の植生回復への道筋がつけられた。

公明党の取り組みで問題解決に道筋
~作者 漆原智良さん~

【2003年12月11日付 公明新聞より】 八丈小島のヤギ問題に、積極的に取り組んだのが公明党でした。この問題を知った同党の山口那津男参院議員をはじめ、東京都や八丈町の公明議員の皆さんが、視察団を結成し、現地を訪れて実情を視察したのです。また、八丈小島で生活をしていた元住民の声にも耳を傾け、意見を聞いてくれました。

この問題で、国会議員や都議会議員が、全国初の全員移住の島・無人島へ”上陸”したのは公明党が初めてだったと、地元でもニュースになりました。公明党が、国会や都議会でこの問題を取り上げてくれたことで、一気に行政の具体的施策に反映され、繁殖し続けるヤギの保護や、八丈小島の緑の回復へ見通しが立ちました。

ある意味で、人間の身勝手さが引き起こしたとも言えなくはない八丈小島のヤギ問題。私は、この問題を通し、「今まで人間の視点でしか、生き物や自然を見つめていなかったのではないか」という思いにかられ、ヤギの思いを想像し、ヤギの視点から童話を書いてみようとペンをとりました。

今回の八丈小島の問題については、一日も早く緑したたる島に蘇ることを願い、今後も経過を見守っていきたいと思っています。